新型コロナウイルス感染症
子どもは大丈夫?

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授業対象=中学生
実施=2020年6月実施予定


2020.5.18


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全体像


教材


@ 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の重症者や死者には、なぜか子どもがほとんど含まれていない。これは子どもが感染していないからではない。中国で確認された72,000件以上の症例を分析した結果、全症例に占める10歳未満の子どもの割合は1パーセント未満だった。また、分析時に中国で確認された1,023人の死者のなかに、子どもは1人もいなかった。ところで、2002年から2003年に流行した新型コロナウイルス感染症「SARS」も、子どもより大人への影響が大きかった。感染者の約10%にあたる774人が死亡したが、死者のなかに24歳未満は一人もいなかった。

A SARSの重症例では、まずウイルスが患者の肺で急速に増殖し、発熱とせきの初期症状が出る。すると、免疫系(ウイルスを攻撃する身体の仕組み)が働き出して、患者の約8割は軽症で自然に回復する。しかしそこで治らないと、そのあと病気の第2ステージが始まる。症状は第1ステージよりもはるかに悪化する。第2ステージはウイルスが原因ではなく、患者の免疫系の暴走「サイトカインストーム」が原因だったことが明らかになっている。

B 特に高齢者や病気を抱える一部の患者は、何らかの理由で炎症反応を止めることができず、重症化する。「サイトカイン」(本来はウイルスなどから我々の体を守ってくれる)が肺に大放出され、肺炎・呼吸困難・臓器障害など、SARSの最も重い症状を引き起こす。これらは、今回流行している「COVID-19」と全く同じである。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


題材は
「新型コロナウイルス」


課題はオンライン授業。

新型コロナウイルス感染症により
臨時休校が続きました。
授業の遅れが問題となっています。
これを打開する手だての一つが
オンライン授業(遠隔授業)が注目され
導入されている学校もあります。
この是非について
静との皆さんに自分なりの意見をまとめ
プレゼンしてもらいます。


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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